全館空調の温度設定

全館空調の温度設定

最近、私共の輸入住宅では、集中換気システム付き全館空調(全館冷暖房)システムを設置したいと希望されるケースが増えてきました。以前にもお話ししたように、ご家庭の室内で高級ホテル並みの快適性を実現出来るのが、この全館空調なのです。(この場合の換気システムは、第1種換気)

勿論、人間の作るものですので、長所・短所の両方を持っていることを忘れてはいけません。

いいこととしては、トイレや洗面、廊下など、通常居室と比べて温度のギャップがある場所でも、リビングと同じ温度が保たれていること、集中換気システムで空気中の埃や花粉なども除去されること、常時静かな運転なのでエアコンの音が聞こえないし、電気代も非常に少ないこと、機械類が屋根裏等に設置されるので、室内機が壁に露出しないことなどです。

逆に、あまりの快適性故に、外との環境ギャップが生じて免疫力などの抵抗力が落ちるかも知れないこと、室内が乾燥気味になること、フィルタなどの掃除を怠ると反ってダニや埃を増幅しかねないこと、などが弱点として挙げられます。(乾燥気味ですから、冬場の窓ガラスの結露なんて全くといっていい程ないです)

そういうことを踏まえて、健康管理をしたり、多くの植物を室内に置いたり、掃除を心掛けたりして注意すれば、素晴らしい居住空間を維持出来るということも言えますね。

要は、住み手の暮らし方次第という訳です。

ホームメイドの家は、セルロースや羊毛の天然系断熱材で中断熱してあるばかりか、レンガ積み外壁という外断熱も行っているので、他の住宅メーカーの省エネ性能とは格段に違いがあるのですが、お住まいの皆さんが設定されているエアコンの温度は、何度だと思われますか?

冬は、17~18度。夏は、28度前後なんですよ。

私の家(古い日本家屋)もそうなんですが、普通の家屋はガスや石油のファンヒーターを冬場26度、エアコンは夏場26度程度に設定していても何か寒気を感じたり、暑さを多少我慢しないといけない。

でも、全館冷暖房システムのおうちは、冬の17度でも半袖でいるくらいに快適ですし、夏の28度でも寒いくらいに思えてしまうのです。(特に、普段うちの倉庫兼事務所の建屋にいて、こうした家にお邪魔すると別世界に感じてしまいます)

不思議ですねぇ。

何故そうなるかと言えば、通常の個別冷暖房機では、同じ部屋でも床に近い部分と天井に近い部分とでは、温度が全然違うのです。だから、暖かさを感じる体の部位と寒さを感じる部位の両方が同時に存在するので、不快に感じるというのです。

全館冷暖房システムは、室内の空気を自然に対流させるように設計されているので、部屋の高い部分でも低い部分でも温度の変化がなくなって、抑え気味の温度設定でも快適に感じるという訳です。

因みに、名古屋市守山区のC邸は、大きめの輸入住宅でしたので、1階と2階とに分けて空調機を屋根裏に2台設置したのですが、以前住んでいたマンションの電気代が月5万円を超えていたのにここでは3万円台になったというから驚きです。勿論、空調は付けっ放しですよ。(奥様談)

まあ、嘘だと思ったら、私たちが建てさせて頂いたおうちにご案内しますから、確かめてみて下さい(笑) 私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。

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