下地の防水シートが破れていなければ・・・?

下地の防水シートが破れていなければ・・・?

通称鎧張りと呼ばれるラップサイディング。

長い平らな板を重ね張りしただけのシンプルなデザインで、コロニアル・スタイルと呼ばれたアメリカの植民地時代のカジュアルな雰囲気が出て、日本でも人気がありますね。

それでも日本はアメリカと違って防火規定がありますから、木製のサイディングは一部でしか使われない傾向にあります写真のサイディングも木製ではなく、コンクリートの平板で出来ています。

そういった外壁ですが、よく見ると窓のコーナー部分から割れが入っているのが分かりますか。また、それに近い部分でも同様に割れが入っているようです。

恐らく、建物の荷重が力の掛かりやすいサッシの周辺に集まって、一番弱いコーナー部分にクラックが入ってしまったという感じでしょう。

こういうことを防ぐ為に、サッシとサイディングとの間にある程度の隙間を設けて、そこに防水コーキングで処理をするということをやるといいのですが、写真では殆ど隙間がありません。

そこでこの不具合を補修することを考える訳ですが、普通のリフォーム屋さんや塗装屋さんだと、割れの上からコーキングを薄く塗って、その上から塗装をするということをやります。

でも、それは一時しのぎに過ぎません。割れの上に紙を貼ったようなものですから、何かあればすぐに割れが入ってしまいます。

また、サイディングの下地に入れてある透湿性防水シートも同じように破れていたら、どこかで雨漏れしてしまった時に、そこから構造に水が入ってしまうリスクもあるかも知れません。

同じサイディングが手に入るようなら、出来ればそこだけ貼り直してもいいのではないでしょうか。そうすれば、防水シートの破れがないかチェックも出来ますね。因みに、こうしたクラックは、パネルサイディングでも塗り壁の外壁でも起りますから、注意して下さい。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。

窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てれば幸いです。

※ 「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。古い日付の記事は、内容や価格が更新されている場合があります。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。

| カテゴリー: メンテナンス   タグ: , , , , ,   この投稿のパーマリンク

コメントは受け付けていません。