並べて見ないと分からない

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木が腐ったハード社輸入サッシの新旧比較

昨日・今日と静岡県浜松市の輸入住宅で窓やドアの修理を行いました。

建てた工務店は既になく、長い間メンテナンスされない状態で20年以上経ったおうちでした。

ご主人はまめな方で、自分なりにドアのメンテナンスをしてきたそうですが、素人ですから窓はやり方が分からなかったようですし、ドアも的確な修理は出来なかったようです。

アドバイスをしてくれる建築業者もいませんし、専門知識もない状況ですから、それは仕方ないことだったと思います。ただ、そんな状況だからと言って、不具合の方は手加減してはくれません。

窓ガラスの周囲から入った水は、サッシの建具を腐らせてしまいましたし、玄関ドアや勝手口ドアの周辺では、シロアリがドア枠や構造の柱材等を食い散らしていました。

写真は、視界が開けた東側に面した壁に取り付けられた2連のダブルハング。台風等の強い雨風がサッシに直接当たるような状況で、窓の建具が黒く腐ってきてしまいました。

雨が染みたくらいであれば、少し乾かして雨が入ってきた場所を防水処理しれば何とかなりますが、木枠に穴が明くような状況では、通常サッシ全体を交換するしかありません。

でも、旧ハード(Hurd、現シエラ・パシフィック)のダブルハングは、型が新しくなっても交換用の建具を造ってくれるのです。

写真左が悪くなった建具を交換したもので、写真右がまだ交換していない交換前のサッシです。建具を交換したサッシでも、壁に固定されている窓枠そのものは交換しないで可動する建具のみを交換しました。

隣の古いダブルハングと比べて、デザイン的にあまり違和感のないことがお分かり頂けますよね。

因みに、新しい建具の木部は、コアガードと呼ばれる木が腐らない処理がされていますから、ガラスの防水処理に万一のことがあっても雨で木枠が腐ることはありません。

持ち手のハンドルや建具枠の高さなど、細かい部分で違いが分かりますが、全体的なシルエットが似ているのは、古いユーザーにとっては有難いことです。

ただ、適切な建具を調達するには、事前に採寸調査などを行う必要がありますし、木部の防水塗装やガラスの周囲の防水処理を行い、その後の取り換え作業も結構時間が掛かり大変です。

ハードだけでなく、他メーカーの輸入サッシでも同様のトラブルが発生しますが、こうした修理をしっかり的確にやってくれるビルダーは、国内にはなかなかいないのが現実です。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。

窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てれば幸いです。

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