こんなことは、よくあることです

こんなことは、よくあることです

ハード社ダブルハングの交換用アッパーサッシュ

古いハード(Hurd)のダブルハングサッシですが、木製の建具枠に雨漏れによる腐りが発生した為、今回新しい建具をシエラ・パシフィック(Sierra Pacific)社から調達しました。

シエラ・パシフィックは、ハードを吸収合併したサッシ・メーカーですが、今でもハードのメンテナンスサービスを続けてくれています。

新しく調達した建具は、木部が無塗装で来ますから、取付け前に会社で着色や防水塗装等を行うのですが、金物類やウェザーストリップが付いたままだと塗料がそれらに付く恐れがあります。

そこで、一旦付属品をいちいち外してから塗装を始めるのですが、ロックの受け金物(ストライク)を取り付けていたビスが途中で折れているではないですか。ビスを取り付けた際に回し過ぎて折れたのかと思い、ビス穴の中を覗いてみたのですが、折れた先は穴の中に残っていません。

また、ビスを打ち込んだ穴が、4つも明いています。通常2つですから、金物を上下逆さまに取り付けて、その後間違いに気付いて取付けし直したという感じがします。

恐らく、作っている工場の従業員が、アルバイトみたいな人間で、ビス留めを含めて慌てて取付け作業を行ったというのが正解でしょう。

幸い私共の方には代替出来るビスが手持ちにありましたから、事なきを得ましたが、金物を外さずそのまま窓に建具を取付けしていたら、気付かずに作業をしていたかも知れません。

こうした施工上のミスや誤魔化しは、アメリカを含めて世界ではよくあることです。勿論、改善の為にメーカーには一言言っておかなければいけませんが、これをいちいち問題にしていたら、資材を輸入するなんてことは出来なくなります。

製品を考え製造工程を構築した人間は頭のいい人だとは思いますが、製造に関わる全ての人が優秀とは限りません。間違いがないか、私たちが事前にチェックして、もし問題があればこちらサイドで是正するということが大切です。

ただ、代替のパーツがないとか、こちらで加工の仕様がないとか、破損しているというケースもありますから、その時はお客様に施工をお待ち頂いて、部品が入手出来た段階で改めて取付けに伺うということをお願いしなければいけません。

私たちのような中間にいる存在が、メーカーやお客様の間に入ってうまく調整してやることが、輸入資材の調達では求められているのです。

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