窓ガラスに張られた古い目隠しフィルム

窓ガラスに張られた古い目隠しフィルム

窓ガラスに張られた古い目隠しフィルム

今日は、桑名のお客様の処で、いくつかのメンテナンスを行いました。

キャラドン(Caradon)社の樹脂製掃出しサッシのロックケース(ロック金物)の交換と建て付け調整、ドアクローザーの採寸、網戸のメンテナンスの為の引上げ作業、そして窓ガラスに張られた目隠しフィルムの剥がしを行いました。

新築当初にお婆様がいつでも剥がせるタイプのシールだからと、キッチンやウォークインクローゼットの窓、和室の掃出しサッシ等に4ヶ所張ったということです。

でも、それを半年後に剥がそうとしたら、ピッタリくっついて全く剥がれなくなってしまい、その後20年近くそのままだったそうです。そんな古い目隠しシートですから、フィルムはヒビ割れ、接着剤は固まった状態。

これをお客様が何も材料や道具なしに剥がそうとしても、そりゃ無理というものです。私たちは、アメリカ製のプロ用のシール剥がし材を持っていますから、一度剥がしにトライしてみますと以前お約束しました。

そして、それをヒビ割れたシールの上に塗布して数分後、金属ヘラやナイフの刃などを駆使して剥がしに掛かりました。

シートの接着剤も既に固化していますから、剥がし材もなかなか浸透していきませんが、少しずつ剥がしながら再度塗布するというやり方で、何とか全ての古い目隠しフィルムを剥がすことに成功しました。

でも、シートが劣化していた為、殆ど粉のような状態で剥がれてきましたから、辺り一面雪が降ったように真っ白になりました。お客様にも片付けをお手伝い頂き、窓ガラスは以前のようにクリアな透明の状態に戻ってくれました。

やりにくい場所もありましたから、力が思うように入らず、腕や指がもう痛くて痛くて、明日はきっと筋肉痛です。日頃の輸入住宅らしい修理やメンテナンスの作業とは一味違った仕事ではありましたが、長年の悩みが解消して本当に喜んで頂きました。

そうそう、ペアガラスの全面にフィルムを張るのは、温度変化によるガラスの伸縮を妨げてしまいます。そうすると、ガラスに過度のストレスが掛かり、最悪割れてしまう恐れが生じますから、出来るだけペアガラスにはフィルムを張らないようにして下さいね。

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