本日、三重県桑名市にある築21年の輸入住宅にお邪魔して、サッシ等の出張調査を行いました。
サッシ・メーカーは、10年以上前になくなってしまったカナダのキャラドン(Caradon)社。
このメーカーは、外側がアルミで室内側が木で作られたアルミクラッドという輸入サッシの他に、全て樹脂の素材のPVCサッシも手掛けていました。
今回は、その樹脂製サッシに付いている網戸の様々な部材が劣化して、網戸が破損してきているので全てきれいに直したいというご相談でした。
網戸のフレームの周囲には、フィンのようなものが付いていて、それによって窓枠部分に網戸が挿入出来るような構造になっています。
ですから、網戸のコーナー材にもフィンが付けられているのですが、薄い樹脂で出来たフィンの為、劣化すると割れて破損してしまうようです。
写真がその様子ですが、左側のコーナー材にはフィンの部分がなくなっていますし、右の正常なコーナー材にはフレームと連続するデザインのフィンが付いているのが分かりますね。
そのうち、このコーナー材がもっと劣化してくると、フレームのコーナーが外れてきますから、網戸の形状が保持出来なくなります。そうなると、もう網戸としては使えません。
調査後会社へ戻ってきていろいろ調べてみましたら、これと同じコーナー材や網戸の取っ手、網戸を固定する為のバネ部品など、全て見付けることが出来ました。
その他にも、掃出しサッシのモーティス・ロック(ロック金物)やドアのラッチなどにも不具合が見受けられましたので、そちらについても同様にメンテナンスを行う予定です。やはり、長くメンテナンスが出来なかったおうちには、サッシ以外にもいろいろ補修すべき場所があるものですね。
さあ、あとはお客様からオーダーを頂けるかどうかですが、その後新型コロナの影響で商品の出荷がスムースに行くかどうかも問題です。
でも、お客様曰く、どこに相談しても誰もやれないという返事ばかりだったそうですから、私たちがすぐに材料の特定をして修理金額の提示をさせて頂いたことには、ビックリされているかも知れませんね。
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