こちらは、プライジェム(Ply Gem)製シングルハングを室内から撮った写真です。
6年前に当社で新築施工させて頂いた輸入住宅ですが、当時としては最新の遮熱・断熱の両方の機能を持ったトリプルガラスを採用しました。
ペアガラスの場合は、熱反射の問題がある為、どちらか一方のガラスにしかLOW-Eのコーティングを施すことが出来ません。ですから、夏に重点を置く東海地方では、外側のガラスに遮熱のLOW-Eを採用したペアガラスを用います。
でも、トリプルガラスの場合は、中央にガラスが1枚入って内側と外側にそれぞれ空気層を作ることが出来ることから、両面のガラスにLOW-Eコーティングをしても熱反射することがありません。
その為、ダブルLOW-Eを採用したトリプルガラスは、夏は太陽光の遮熱とエアコンの冷気の保存を、冬は外の冷気の遮断と暖房の持続の両方を実現出来るのです。
今回のガラスのクラックは、朝起きたら突然割れていたということですから、最近急に寒くなったことで、急激な温度変化によるガラスへのストレスが生じた為ではないかと考えています。自然現象による、いわゆる「熱割れ」が原因ということかも知れません。
プライジェムの樹脂サッシの場合、上窓(アッパーサッシュ)の不具合であれば、ハメ殺しとなりますからガラスの防水処理を施工する際は外部足場が必要ですが、今回は下窓(ボトムサッシュ)のガラスの不具合ですから、建具を外してガラスの交換や防水処理をすることが可能です。
そういった意味では、余分な費用を抑えることが出来て、不幸中の幸いと言えるかも知れませんね。ペアガラスは、何かものが当たった状況でなくても、温度変化によって破損することもありますから、注意して下さいね。これは、どんな複層ガラス・サッシでも避けることは不可能です。
輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。
窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てれば幸いです。
※ 「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。古い日付の記事は、内容や価格が更新されている場合があります。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。