ミルガード(Milgard)の掃出しサッシ(スライディング・パティオドア)に使われているロックは、他社のロックに比べても非常に強固な防犯性を発揮します。
それは、鍵爪(ロックラッチ)が2ヶ所同時に動く為、ラッチを破壊してロックを解除するのがほぼ不可能だからです。
ただ、防犯性の高いロックでも、弱点は必ずあるものです。その1つが、このロックレバー。写真は、その先の部分が折れて欠損してしまっている様子です。
折れてなくなってしまった部分が、ロックケースに接続している所の為、なくなってしまうとロックの開閉が出来なくなります。また、レバーの部分が少し細い為に、レバーが途中で折れてしまうということもあるようです。
これは、この部品が鋳物で出来ている為、想定以上の強い力が掛かると曲がるのではなく折れてしまうのが原因です。
強い力でしかロックが出来ないというのは、普通の状態ではありません。長年の使用でサッシのロック位置が変化しているか、ドアの建て起こしが狂っているかによって、ロックが正常に引っ掛からなくなったのです。
それを理解した専門家が調整すれば、見違えるように軽く操作出来るようになりますが、それをしないで使い続けると金属疲労を起こして不具合が発生します。
輸入サッシは、出来れば10年に一度調整・メンテナンスをすると、何十年も調子よく使えることを覚えておいて下さいね。
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