こちらの部品は、ヴァイスロイ(Viceroy)社製スライディングパティオドア用ロックレバーです。
赤と緑のマークが付いていて、ロックが開いているのかどうかが分かるようになっています。
この部品に心棒が差さっていて、それでロックケースに明いている穴の方向をコントロールしてロックの開閉を行います。
この心棒が経年劣化で折れてしまい、ロックレバーで鍵の開閉が出来なくなったという状態です。恐らく何かの原因で鍵の掛かりが悪くなり、無理にロックレバーを回して鍵の開閉をしようとした処、心棒が折れてしまったのだと思います。
心棒は鉄で出来ているので柔軟性があるのですが、その根元部分は鋳物で出来ている為、そこが割れたか抜けたかしたのでしょう。
ヴァイスロイは、既に会社がなくなっていますから、交換部品をサッシ・メーカーから手に入れることは出来ません。
また、カナダのメーカーであるヴァイスロイは、独特の部品を使ってサッシを作っていることが多く、一般的なサッシ部品で対応出来ないケースが多くあります。
このロックレバーもそうしたスペシャル・パーツの一つなんですが、恐らく私たちの調達ルートで手に入れることは可能だと思います。
掃出しサッシは、出入りをよくする窓ですから、防犯上も出来るだけ不具合を直しておきたいと思うのは当然です。輸入サッシの調子が少しおかしいと感じたら、無理に操作することをしないで、専門家に調整・修理をしてもらうようにして下さいね。
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