北海道のお客様からミルガード(Milgard)社製樹脂サッシについていくつかご相談を頂きました。
その一つが、ペアガラスの中に水分が入り込んで結露を起してしまっているということでした。
23年前に新築されたおうちですが、いくつかの輸入サッシでこうした現象が起きているようで、冬場に内外の温度差が大きくなると
それが顕著に現れます。
(本州でも冬場の内部結露は発生しますが、夏場にクーラーを使う時でも逆の方向で温度差が出ますので、同様の結露が起きるのです)
温度差がない状況になると結露がなくなるのですが、結露した際にカビや細菌、藻類が発生するとガラスが曇ってしまい、結露をしない状況になってもそれが取れることはありません。
こうした現象は、気密が完璧に維持されるように作られたペアガラスというものの構造的な宿命ですから、国産のサッシであってもそれを解決することは出来ません。
ペアガラスの中に空気を密閉して、それで断熱性を上げようという考え方を変えない限り、その不具合は起きてしまうのです。
勿論、それに代わるベターな方法は、現在考え出されていませんから、如何に雨が侵入しないように手入れをしていくかで対処する以外にはありません。
アルミクラッドの木製サッシは木枠が腐るから、腐らない素材の樹脂やアルミのサッシを使うという人が多いですが、ペアガラスのトラブルはどんなサッシでも起るのです。
普通サッシは何もしなくても大丈夫なんて考えている皆さん、今のサッシは定期的に防水メンテナンスを実施しないとダメだということを忘れないで下さいね。
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