こちらの写真は、ウェンコ(Wenco)社のスライディング・パティオドア(掃出しサッシ)に追加されたハメ殺しのサイドライト。
外から見ると3枚ドアの掃出しサッシに見えますが、南側に面した日当たりのいいバルコニーに設置されています。
日当たりがいいということは、逆に言えば台風の雨風が最も強く当たる場所と言っても過言ではありません。
そんな場所に雨仕舞があまりよくないウェンコの窓が取り付けられている訳ですから、何も対策を取らなければ雨漏れするのは必至です。
案の定、窓ガラスとアルミの下枠との間から雨が木製フレームに侵入し、中から木を腐らせていきました。中から腐っていきますから、それが人の目に触れるような状態になるまでにはその腐り方は相当なものになっています。
お客様ご自身も何とかしなければと考えて、養生用のビニールテープを外側や室内側に張って防水や枠補強をしたようですが、不十分な仕事では中に入った水が外に出にくくなるだけで、反って腐るのを助長させるだけでした。
どうにか腐った下枠だけを交換する方法はないかとも考えましたが、構造的に雨仕舞が悪い状況を変えることは出来ませんし、建具部分の枠だけでなく本体側の枠にも損傷がある状況ではサッシ自体を交換する以外に抜本的な対策はありません。
バルコニーは、雨や風が滞留しやすい場所ですから、防水がしっかりしたサッシを取り付けることが大切ですが、定期的に防水メンテナンスを実施することはもっと大事だと思います。
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