相当閉めづらかったでしょうね

相当閉めづらかったでしょうね

ウェンコ社ダブルハングのクレセント・ロック

こちらの写真は、昨日に引き続きウェンコ(Wenco)社ダブルハングに装着されたロック金物(クレセント)です。

ご覧の通り、ガラスに金属の網が入ったサッシになっています。

これは、20年くらい前によくやったやり方で、建築基準法をクリアする為に防火地域用として網入りガラスをわざわざ北米の窓メーカーに頼んで入れて頂いたのです。(以前、ローウェンの窓でも同じトラブルを見たことがあります)

でも、網入りのペアガラスは、通常のガラスの倍近い重さがあって、1枚の木製建具(障子)は10kg近くになってしまいます。

こういう状況ですから、建具を開け閉めする際に重さを支えるバランサーの強度をアップさせなければならないのですが、アメリカではやらない特殊なオーダーだった為、ガラスを網入りにしただけでバランサーの強度はそのままというのが殆どです。

こちらのおうちの場合も、建具の重量があり過ぎて、窓を開けても徐々に下がってくるという状況が新築当時からあったようです。そんな状態で20年近く使っていたせいか、ロックする為の受け金物もご覧のように中央部が盛り上がるように曲がっています。

通常、こうした金物は堅い鉄の鋳物で出来ていますから、強い力が掛かると割れて破損するのが一般的ですが、上窓が徐々に下がってきてゆっくりと金物に力が掛かったせいで、曲がってしまったということだと思います。

防火地域の都市部で施工された輸入住宅では、こうした網入りのペアガラスを採用したおうちが多いでしょうから、同じような不具合を抱えている人は多いと思います。

強度の強いバランサーに交換したり、ロック金物を新しくしたりして正しい状態に戻してあげることで長く住み続けられるおうちにして頂けるはずですから、メンテナンスを計画してみては如何でしょうか?

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。

窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てれば幸いです。

※ 「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。古い日付の記事は、内容や価格が更新されている場合があります。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。

| カテゴリー: メンテナンス   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

コメントは受け付けていません。