こちらの写真は、ハメ殺しのベルックス(Velux)・トップライトをメンテナンスしている作業風景です。
台風で損傷したアスファルト・シングルの屋根材を葺き替えるという工事に合わせて、一度も触ったことがない天窓についても点検・補修を行おうということになりました。
古い屋根材を剥がして、しっかりした下地になるようにゴム製のアスファルト・ルーフィングを敷き詰めた段階で、この作業を行いました。
ですから、トップライトの周囲の鈑金も露出した状態になっていますから、鈑金材の状況も確認しながら補修が出来るので最適な時期に作業が可能となるのです。
それに、屋根材を載せてしまってからではそれを踏んで作業することになりますから、屋根材を傷めないという点でも最適なんです。
この写真では、職人さんが天窓の周囲を覆っていたカバーを外して、FIX(ハメ殺し)になったガラスの周囲の古いシーリング材をきれいに除去している処です。
丁度手が見える辺りに天窓の上カバーの鈑金が見えますが、何故か5cmくらい不自然に立ち上がった状態で浮いているのが分かりますか。
実は、このカバーの高さまで天窓本体を持ち上げて据え付けなければいけなかったのですが、新築時に天窓の高さを十分に取らずに施工した結果、ヒサシのような鈑金カバーになってしまったのです。
こうなると、本体を雨から守るというカバーの役目を果たしませんから、カバーと本体とが接する部分に防水剤を入れて天窓が雨漏れしないように補修します。
天窓の立ち上がりが少ないと、本体の周囲に回してあるゴム製の防水シートが変に丸まってしまい、隙間を多く作ってしまいます。
本来なら天窓を外して位置を上げてやるということをしたいのですが、そうなると内装側をも触ることになりますから、結構大ごとになってしまいます。
今回は、お客様とも相談をして、このままの状態でトップライトを納めてガラスや鈑金カバーの防水処理を十分行うということで対処することになりました。
ただ、コーキングなどは一生持つものではありませんから、10年ごとに外壁や屋根を補修する際に天窓のメンテナンスも一緒にやることが大切です。
私たちもベストな施工をしたいのは山々ですが、現状を理解してお客様にとってベターな方法を模索するのも必要なことだと考えています。
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