こちらの写真は、メーカー不明のシングルハング・サッシで不具合を起していたバランサーを交換した際に窓枠辺りを撮影したものです。
窓枠のレール部分にある長細いパーツが、バランサーを外す時だけに使う金属製のテイクアウト・クリップ。
そして、ハメ殺し(FIX)になっているアッパー・サッシュの枠に付けられているのは、ベント・ラッチ。
テイクアウト・クリップは、先日紹介した樹脂製のものもありますが、どちらか言えばこの金属製のものの方が一般的かも知れません。
ただ、湯気が充満する浴室の窓にこれが付いていると、10年もすると錆びて使えなくなりますから、注意が必要です。(とは言っても、バランサーを交換する時以外の普段では全く使わない部品ですから、その存在すら見過ごされていると思います)
次に、ベント・ラッチですが、これは可動する下窓の建具をこれ以上 上の方に開かないようにする為の換気用ストッパーです。
つまり、ほんの少し風が入るくらい窓を開けてどこか別の場所へ行ってしまっても、空き巣などが外から窓を開けられないように防御するといった機能を果たすのです。
なかなか便利な部品ですが、新築時に住宅メーカーから何ら説明を受けていなかったということで、使い方を全く知らずにいたというお客様も多いかも知れません。
確かにこんな細かいことまで、いちいち説明するということはなかなか出来ないかも知れませんが、建築屋ならお客様から質問された時くらいは、ちゃんと受け応えが出来るようにしておいて欲しいものです。
<関連記事>: インシュレート・サッシのバランサー交換 (2019年9月11日)
輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。
窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てれば幸いです。
※ 「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。古い日付の記事は、内容や価格が更新されている場合があります。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。