こちらは、軽井沢のお客様の輸入住宅に施工されたアンダーセン(Andersen)社製の3連ダブルハング・サッシ。
写真には2つしか窓は写っていませんが、3つ並んでいるとリズムがあって豪華ですよね。
ただ、これらの窓は開けることが出来ません。建具(障子)の上端から糸がダランと下がっているのが見えると思います。
本来ならこの糸は窓の上枠内にあるバランサーから出ているはずですが、途中で切れてしまった状態です。バネが内蔵されたバランサーは、この糸で建具を上に吊り上げているので、糸が切れた建具は上に持ち上がらなくなってしまいます。
ですから、それを知らない人が窓を開けようとすると、窓が下へ落ちてしまい、その勢いが強いとガシャンと窓ガラスが割れてしまいます。そういう理由で窓を開けられないように、ガムテープを貼ったり注意書きを貼ったりしているんでしょうね。
経年劣化によるバランサーのヒモ切れは15年くらいで起きますから、1ヶ所が切れたら他の箇所も寿命だと思って、一緒に交換することをお勧めします。
まだ切れていないからと言って交換しないと、数ヶ月後に突然切れるなんてこともあります。そうなると、またメーカーから送料を掛けて送ってもらわないといけませんし、交換の為にまた交通費も必要となります。
車の車検と同じで、消耗品は不具合がなくても定期交換することが重要なんです。バランサーの交換をする際は、窓以外の不具合チェックや手入れの方法についてもお話ししますから、損はありませんよ。
輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。
窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てれば幸いです。
※ 「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。古い日付の記事は、内容や価格が更新されている場合があります。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。