こちらは、輸入の木製玄関ドアですが、ドア枠とドアとの間にある隙間が全くない状態になっています。
もう紙すら入らない状況と言っても過言ではありません。
玄関ドアの上には、大きめの屋根(ヒサシ)も付いていますし、然程雨が当たる状況ではないように思えますが、この梅雨の長雨や高温多湿といった環境で、ドアや建物の木が膨らんでしまっているようです。
恐らく天気が晴れて木も乾燥してくれば、それなりにこのトラブルも解消してくるように思いますが、また同じ状況になってくればドアが枠に当たって開けられなくなるかも知れません。反対側のヒンジ側の隙間をチェックしましたが、こちらと同様隙間が少なくあまり調整する余地がないというのも問題です。
こういう場合、ヒンジ側のドアの側面を少し削って、ある程度隙間が出来るようにすることが求められますが、その加工や調整は少し技術が必要です。また、木に余分な湿気が入り込まないように、ティンバーケアなどで防水塗装してやることを忘れてはいけません。
高級な輸入住宅であればある程、自然素材を多用して家づくりがなされていますから、無機質な工業製品のようにはいきません。その場所やその季節、家の造り方によって臨機応変にメンテナンスしてこそ、長く住むことが出来る輸入住宅となるのです。
そこで何もケアしてあげないようなら、自然素材で出来た輸入住宅はその美しさを失い、どんどん悪い状態になっていきますから注意が必要です。
長く何もしないでいいものが素晴らしいものではありません。手入れをしてやることで、その美しさや質感を保ってくれるものが本当に価値のあるいいものなのです。
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