輸入サッシで横に開いてくケースメント・サッシ。
クランクハンドルを回して、ギアの付いたオペレーターを動かして開閉させるという仕組みを使いますが、オペレーターは建具(障子)を外へ押し出したり中に引き込んだりするだけで、窓枠から建具が外れないように支えている訳ではありません。
それをしているのは、写真にあるウィンドウヒンジと呼ばれる吊り金具。ペアガラスの重い建具を全開すると、ウィンドウヒンジには相当な負荷が掛かると思うのですが、どんなに重い大きな建具でもこれが支えているのですから、大したものです。
ウィンドウヒンジは、窓枠の上下に取り付けられていて、穴の明いたアーム部分に建具をビスで取り付けます。
そのアーム(建具)が適切に回転するように、窓枠側のスライドレールと建具側のアーム部品とをつなぐサポート・アームが弧を描いて動きます。
つまり、ウィンドウヒンジは、建具を窓枠内に留める役割を果たすと共に、窓が一定の動作で回転しながら開閉するように制御する仕事をしているのです。
ウィンドウヒンジは、外気に曝される位置にありますし、重い建具をずっと支え続けていますから、錆による劣化や負荷による歪みや狂いも生じます。
オペレーターだけでなく、ウィンドウヒンジも15年程度で定期的に交換すれば、ケースメントの窓は常にスムースに開けられますよ。
勿論、日頃からこうした金物に付着したホコリやゴミを掃除したり、シリコンの潤滑剤をスプレーしたりすることを忘れないで下さいね。
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