昨年の年末にローウェン(Loewen)のサッシをチェックする為に伺った三重県鈴鹿市の輸入住宅。
その時の写真がこちらですが、窓枠には雨染みがあるものの、建具(障子)自体は多少の木腐れや黒ずみだけという状態でした。
お客様やご依頼を頂いた施工会社の方には、このままだと木が腐って近い将来建具の交換が必要となるから、12月に足場を架けて外壁の塗り替えをする時には窓の外側の防水処理をして下さいとご案内しました。
それから5ヶ月後の昨日、ケースメント・サッシのオペレーターの交換や掃出しサッシの網戸の修理を行う為に再度現場へ伺いました。そして、作業を開始しようと窓を開けた瞬間、建具の下枠がボロボロと崩れて、たくさんの破片が1階へと落ちていきました。
いや~、これはオペレーターどころの騒ぎではないと思い、お客様や担当者の方をお呼びして、以前はこんな状態ではなかったのですが、こうなってしまったら建具を新しいものに交換する以外直す方法はありませんと申し上げました。
私は先回の調査の際にももし窓の防水処理をやる技術やノウハウがなければ、出張費は掛かりますが私たち施工することも出来ますよという話をしてありました。そういう私の忠告をきっと軽く思っていらしたのでしょうね。
こういう状況で、何故そうしなかったのかと問い質すようなことは致しませんでしたが、年末に私が話したことを今回十分理解して頂けたように思います。
アルミとガラスとの隙間から侵入した雨水は、木枠の中からじわじわ木を腐らせますから、それが木の表面に見えるようになった時には木枠の中は空洞化してしまい、金物類を留めたビスも浮いてきて固定出来ない状態になっています。
半年でここまでになってしまったということは、ある程度不具合が進んでいたとは思いますが、防水工事さえしてあれば、窓自体が外れそうになる程ひどいことにはならなかったかも知れません。
アルミクラッド等の輸入木製サッシをお使いの皆さんは、まだ大丈夫と根拠のない過信をせずに、どうぞ早めにプロへ修理を依頼して下さい。でないと、余分な費用がたくさん必要となりますから・・・。
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