名古屋市の輸入住宅に使われているアンダーセン(Andersen)社製のナローライン・ダブルハング。
建具の枠が細く、ガラス面がその分大きいという特徴がある繊細なデザインの輸入サッシです。
今回は、窓の開閉が出来ないサッシがいくつもあるので、修理をしたいという相談でした。
サッシの両サイドには上から垂れ下がった紐(糸)が見えていますが、本来この紐は建具に接続していて、建具を持ち上げるのを手助けしてくれる役目を果たします。
また、この紐は窓上に隠されたバランサーと呼ばれるバネ部品から出ているもので、バネの力を利用して紐を巻き上げるという仕事をしてくれるのですが、バネが劣化した為に紐が巻き上がらない状態になっています。
バネ部品のバランサーや紐は、15年程度で交換すべき消耗品です。こちらのお宅は、既に築30年を経過しています。でも、今まで一度もサッシのメンテナンスをしたことがないようで、窓が開閉不能になった箇所が複数存在しています。
この家を建てた建築会社はまだあるようですが、専門知識を持った社員さんは誰もおらず、ほぼアフターサービスがない状況でした。
そういう状態でお客様自身がメンテナンスを行うことは、不可能と言っても過言ではありませんが、もう少し早い段階で修理をやってくれる業者を探し始めることをすべきだったかも知れません。
今回、私たちはアンダーセンのバランサーを交換するだけでなく、ガラスの内部結露や木部の腐食を防ぐ目的で、ペアガラスの周囲の防水処理も提案させて頂きました。
また、金属製のスクリーン(網)も傷んでいますから、網戸を新しくするようにしたいとも思います。
ティンバーケアでサッシ木部の防水塗装もやりたい処ではありますが、屋根の軒が深く、建具の木部に傷みがない様子ですから、それは次回のメンテナンス項目に回すことにします。
長年メンテナンスを放置すれば、その分費用も多く掛かります。10年毎でこまめな補修・調整を心掛ければ、費用も抑えられ家の心配をすることも少なくて済みます。
この記事をご覧の皆さんも、家のメンテナンスをして頂ける係り付けの建築会社を見付けて、長期的に安心出来る状態を作るようにして下さいね。
輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。
窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てれば幸いです。
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