輸入住宅の床材として、ブルース(Bruce)やロビンス(Robbins)のフローリングは定番と言っても過言ではありませんでした。
今では国産でも輸入でもウレタン仕上げの床材しか見掛けなくなりましたが、今でも自然素材に拘る人は無垢のパイン材のフローリングに自然オイルを塗る仕上げをしますよね。
ウレタン仕上げは、床材の表面を樹脂でコーティングしますから、コーヒーをこぼしても跡が付くことはありませんし、表面が傷付くことを抑えてくらますが、自然と木が呼吸することを妨げます。
まあ、国産の合板フローリングは、木と言っても既に木としての機能は失われていますから、オイル仕上げにする意味はありません。
ブルースのような床材は、オークの一枚板で出来ていましたから、WAX仕上げにすれば室内の温度や湿度を調節して、人間の生活に少なからずいい影響を与えてくれました。
ただ、自然そのもののような素材ですから、長く家具を置いておくと置いていない日焼けした場所と色に違いが生じます。
また、何かをこぼしたり汚れをそのままにすれば、そこだけワックスが浮いて白化したり色が染み付いたりしてしまうという問題も起こるのです。
そういう時の対処方法について、お客様から質問を頂いたのですが、日焼けについてはそのまま放置しても長い時間を掛ければWAXだけで馴染んでくると考えていいのですが、1年で元に戻るという程度ではありません。
もしそんなに待てないというなら、油性のステインで着色して色合わせした上で、私たちが販売しているWAXの Dura Seal を塗って仕上げる方がお手軽かも知れません。
白化や汚れの場合は、240番くらいの細かな紙ヤスリでその部分を剥がしてから、上記同様の手順でそこだけ仕上げるという方法を試して下さい。ただ、色合わせにはそれ相応の技術が必要ですから、木部塗装の専門家にやってもらう方が安心かも知れませんね。
普通の塗装屋さんでやってもらえるかも知れませんが、木製品のオイル塗装に知識がある人は少ないですから、経験があるかをちゃんと聞いてからお願いして下さい。
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