昨日調査にお伺いした名古屋市の輸入住宅のキッチンです。
真っ白で爽やかなキャビネットにゴールドのブラス・ノブが映えていかにも輸入キッチンという感じです。
でも、新築から20年も経過するといろいろとメンテナンスが必要となることも事実です。
特にこちらのおうちには猫ちゃんがいて、引っ掻いたりかじったりしていたようですから、ある程度は仕方のないことかも知れません。ご覧のように、シンク・キャビネットのドアの下端は、表面材が剥がれて黄色い下地が見えています。
このキャビネットは、カナダ パシフィック・リム(Pacific Rim)製のものですが、ドア自体は木の粉を固めて成型したMDFと呼ばれる素材で出来ています。
その上にツヤありの塗装や樹脂で表面を覆って仕上げてあるのですが、表面材の一部に傷が付いたりすると、素材のMDFに湿気や水分が入り込んで膨張します。そうなると、更に表面材の傷口が開き、どんどんドアの損傷がひどくなってしまうというのが、この状況を作り出すのです。
MDFが膨らんでいなければ、私ならこの上から再度塗装で仕上げるという方法を提案しますが、膨らんで下地が弱くなってきているようならドアの交換をお勧めします。
今回キャビネット・メーカーははっきりしていますし、アフターサービスもちゃんとやって頂けそうな感じですから、同じものを製作してもらってドアを交換したいと思います。
もしメーカーがはっきりしないという場合でも、キャビネット・ドアのデザインを一新するつもりがあれば、同じサイズで新しいデザインのドアを別のメーカーに作ってもらうことも可能です。そういった提案が出来るのも、輸入住宅の知識や経験があればこそかも知れませんね。
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