今、アメリカのシエラ・パシフィック(Sierra Pacific、旧ハード)社のダブルハング用アルミクラッド建具(障子)を木部塗装しています。
木の部分をティンバーケアで白く塗ってしまいますから、屋外側のアルミ部分なのか、室内側の木部なのか、写真では判別しにくいかも知れません。
これらの建具は、実は他社製のサッシへ取り付ける予定をしています。
サミット(Summit)という輸入サッシなんですが、雨仕舞が悪くアルミとガラスとの境界付近から雨が中に入ってしまい、アルミ枠が脱落するくらい木が腐ってしまいました。普通であれば、サミットに連絡して交換用建具の製作を依頼するのですが、この会社は既になくなってありません。
そういう場合、建具だけでなく外壁に取り付けられたサッシ枠ごと交換しなければならない訳ですが、既存のサッシ枠はそのままに新しいシエラ・パシフィックの建具をそこに挿入するという施工を行います。
勿論、建具を製作してもらう前に、綿密に寸法チェックを行って、サッシ枠にうまく入るように段取りをしなければなりませんから、調査に時間も掛かります。
ただ、窓の周囲の外壁や内壁を壊して、サッシ枠を取り外すという大掛かりな工事が省ける分、家へのダメージを最小限に抑えることが可能となりますし、見た目も以前と見分けが付かない程きれいです。
こういう特殊なリプレースメント工事は、まだまだこれからという感じの仕事ですが、日本から撤退してしまった輸入サッシ・メーカーの窓の修理を行えるという点で画期的なサービスとなり得ます。
ただ、現状上げ下げ窓に限った交換サービスですから、その他の形状のサッシは、木枠の部分交換で対応する形しかありません。
<関連記事>: 違うサッシメーカーの建具で窓を直す (2018年6月13日)
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