ヤスリで削っちゃ、ダメでしょ

ヤスリで削っちゃ、ダメでしょ

古いファイバーグラス製木目調玄関ドア

輸入のファイバーグラス製玄関ドアの中には、本物のように見える木目を演出する為、ドアの表面に木目のような凹凸を作って塗料の濃い薄いを自然と作れるものがあります。

ファイバーグラス製ドア専用の木目塗料を使わなければ、こうした木目が出ないのですが、素人目には本物の木製と見分けは付かないと思いますから、アメリカ人はよく考えたものです。

ただ、そんな木目調ドアでも、仕上げは塗装ですから10年ごとくらいで塗り直しが必要となります。ただ、木目を出す技術を知らない塗装業者さんに頼んでドアを塗装すると、写真のようにノッペラとした表面のドアになってしまうことがしばしばです。

それは、新しい塗料を塗る前に古い塗料を除去するということをしなければならないのですが、その為に表面をヤスリ掛けしたり、溶剤で溶かしてしまったりする人がいるからです。

そうすると、せっかくの凹凸がなくなってしまい、フラットな表面のドアに変化してしまうのです。そうなってしまったが最後、どんなことをしてもあの美しい木目は戻ってきません。

ファイバーグラス製の輸入ドアを塗り直しする際は、専用塗料をお使い頂く他に、木目塗装の経験のあるプロのペンキ屋さんにお願いすることが大切ですよ。

あと、玄関ドアの周囲に付けるモール材は、ドアラッチが干渉しない位置に取付けしないと、写真のように削れてしまうので、新築をする人は注意して下さい。まあ、こういう処にも、ビルダーの知識やノウハウのあるなしが出てしまいますね。

<関連記事>: 木目を潰した塗装をしたら、木目は復活出来ません (2017年7月8日)

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