これではドア枠が腐ります

これではドア枠が腐ります

木製ドア枠の劣化

スチール製の勝手口ドアの塗装の相談を頂きました。

ピーチツリーなどのドアの場合、ドアの上端や下端から雨水や湿気がドアの内部に侵入してくることがよくあり、ドアの中から錆が浮いてくるというトラブルが発生します。

これを防ぐ為にはドアの上端や下端を塗装したり、隙間を埋めるといった防水処理をしてやる方法や、ドアを雨から守る庇(ひさし)を付けてやることをしなければなりません。

ただ、ドア本体以外にも劣化してくる部分があります。それは、屋外側のドア枠(ブリック・モールディング)。古いドア枠は木製であることが多く、それにも拘わらず木部用の防水塗料が使われていないケースが殆どです。

ですから、木が呼吸をしようとして塗装を剥がし、塗装に細かな亀裂が出てきます。そうした部分から雨水が木に浸透し、そのうち木を腐らせることとなります。

次に問題なのは、木のドア枠が勝手口台のコンクリートの土間に接していたり、ドア枠がコンクリートに埋め込まれて固められていることもあります。

コンクリートは水を通す性質がありますから、その水がドア枠を徐々に襲ってきます。また、表面張力が働いてドア枠の下端に水が溜まるなんてことにもなるのです。木製ドア枠は、床面から数センチでも上げて装着し、常に乾燥した状態を作ることこそ長持ちの秘訣です。

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