換気ガラリは、飾りだけ?

換気ガラリは、飾りだけ?

換気ガラリ

家の妻壁にカマボコ型や丸型デザインで取り付けられている換気ガラリ。英語で言えば、ゲーブル・ルーバー。

換気ガラリと言っても、私たち ホームメイドが使うのは換気機能がない単なる飾りのものを使います。

とんがった妻屋根の下にこうした飾りが付いていると、アメリカンな感じがしますよね。「赤毛のアン」のグリーン・ゲーブルズも、とんがった緑の屋根(切妻屋根)からその名が付いています。

本来の目的は換気ですから、家の屋根裏空間に籠った熱や湿気を逃がす役割があるのですが、鎧戸状になった形状では、強い雨風の際には逆にそこから雨が入り込む恐れが生じます。
 
そういうことを知っていればいいのですが、とある輸入住宅ビルダーの建築した建物では屋根裏の通気が出来るように、実際に換気が可能なガラリが付けられているのです。

多分、その建築屋さんの家の全てで、換気機能付きのものが付いているでしょうから、屋根裏からの雨漏れが発生しているように思います。写真の家とは違う建物で実際に屋根裏に上がって状況を見ましたが、壁の内側を濡らす程の量が入り込んでいたのです。

屋根裏は、通常では部屋として利用しないでしょうから、雨漏れに気付くことはすぐにはありません。相当雨が入り込んで、2階の壁や天井に雨染みが付くか、カビが出てくるかして、初めて雨漏れに気付くのです。

最初は屋根からの雨漏れを疑うのでしょうが、そうではない場合は妻飾りや屋根の軒裏からの漏水もチェックして下さい。ただ、屋根裏空間の換気を考えないでガラリだけを塞いでは、屋根裏結露といった別のトラブルが起こりますから、適切な別の仕掛けが必要です。

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