こちらは、アスファルトシングルという屋根材を横方向から写真に撮ったものです。
薄いとは言え、重ね張りしている為、ある程度の厚さも出来ます。
特に軒の先端部分は、少し厚張りすることによって捲り上がらないようにするのが基本です。
ただ、下になる屋根材が厚い場合、屋根材が重なった処に大きな隙間が出来てしまうのも見て取れます。
表面を覆うアスファルトシングルの隙間から雨水が入ることがありますが、下地のアスファルト・ルーフィングと呼ばれる防水シートがしっかり機能していれば、特に問題視することはありません。実際の防水機能は、アスファルトシングルではなく、アスファルト・ルーフィングにあるからです。
ただ、屋根を横から見て、このように隙間(穴)が見えてしまっているのは、施主にとってあまり気持ちがいいものではないでしょうね。
ですから、アスファルトシングルの屋根材の施工については、妻屋根の端は屋根材を上下から鈑金で包むように防水処理を行うのがホームメイドのやり方です。
勿論、鈑金で押さえた部分には防水コーキングも十分中に入れておきますから、万一でもそこから雨水が侵入しないように工夫もします。
アメリカでは鈑金をしないやり方をしているビルダーもいるようですが、台風等の強風が吹く日本では雨漏れリスクを少しでも減らす対応が必要かも知れません。やるやらないは、施工業者の経験と心遣いで決まります。
<関連記事>: アスファルトシングル屋根の納まり (2018年9月12日)
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