滋賀県大津市のお客様からのご依頼で、外壁が塗り壁の輸入住宅の雨漏れチェックをしてきました。
朝に車で出て、帰ってきたのが夜の9時過ぎ。高速はお盆の混雑でノロノロ運転。トンボ返りでしたが、結構疲れました。
ラス網を直貼りしたモルタル下地の塗り壁の外壁を温度変化を撮影出来るサーモカメラで撮った1枚が、こちら。
ジョリパットで仕上げた壁は、所々細かなヘアークラックが入っていますし、サッシの周囲にも目視で割れが確認出来ました。そういった場所から雨水が侵入していることは、水を掛ける検査で確認出来ましたが、何かそれ以外にも問題が隠されているような気がしました。
それは、この写真でも分かるように、構造用合板のつなぎ目らしきラインで温度変化が見受けられることで通常の外壁と状況の違いが感じられたからでした。
この外壁は南側の壁なんですが、本来なら太陽の陽に当たって日陰になる所以外は全体が均一の温度になるべきと思います。このように縦や横方向に明確な線が壁に出るということは、そこだけ何かの影響で温度が低いということに他なりません。
サッシの周囲から壁の中に雨水が侵入しているということは、当たり前ですが、屋根や軒からの雨漏れの可能性も否定しきれません。また、一時期流行したプロバンス風のデザインとなっていて、軒が殆ど出ていないというところもそれを物語っているような気がします。
もしかしたら、室内の湿気や水分が家の屋根裏に上がって、それが大量の結露水となって軒先からモルタルの裏側に流れているということも考えられます。
家の雨漏れは、1つの原因というだけでなく、複数の失敗が重なって問題を引き起こしているというケースが少なくありません。安易に問題を結論付けずにあらゆる角度から問題をチェックしてこそ、その真相に迫ることが出来るのではないでしょうか。
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