新品のものを塗装の仕方で古いアンティークに見せることが、日本でもトレンドになりつつあります。
アンティークに価値を感じる世の中は、豊かな成熟した社会と言えるのですが、それはメンテナンスを怠って放置するということとは違います。
写真は、真っ白な塗装をした木製の玄関ドア。
ただ、その塗装も至る処塗装が剥げて、木の下地が露出しています。このままにしておけば、太陽の強い紫外線や風雨に曝され、木部は徐々に劣化が進み、割れや隙間を生じます。
塗装がペリペリめくれているように見えますが、これは表面の塗装が木の呼吸作用を阻害してしまい、それを木が何とかしようとして塗装を剥がしてしまった為に、蛇のウロコ状になっているのです。恐らくこの塗装は、木部用ではなく、油性やウレタンの塗料を塗ったのではないかと思います。
パラペイントのティンバーケアのように、木の呼吸作用を促し防水塗膜を長く保持出来る塗料でなければ、陽の当たる木製の玄関ドアは美しさを保てません。塗料なら何でもいいと、ホームセンターで安い塗料を買ってきて塗装してはいけませんよ。
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