外壁の雨漏れだけじゃないかも?

外壁の雨漏れだけじゃないかも?

外壁の雨漏れ

滋賀県のお客様から外壁の雨漏れがしたので、施工した工務店さんに修理をお願いしようと考えていますというメールを頂きました。

こうした雨漏れのトラブルについて、いくつかの案件を記事に書かせて頂いているのをご覧頂き、補修前に意見を聞きたいということでした。

外壁の仕上げ材は、ジョリパット。構造用合板の上に防水紙を張って、そこにラス網をタッカーで留めてから下地のモルタルを2回塗ったそうです。

ですから、外壁の中には通気層を取っていません。そんな施工手順で外壁が出来ているのですが、築16年を迎えて何気に外壁を触ってみた処、窓の下の壁が僅かに膨らみ、強く押すと凹むことに気付いたそうです。

新築した工務店さんに連絡して、内側の石膏ボードやグラスウールの断熱材をめくってみた処、2x4のスタッド(柱)や構造用合板が腐っていました。

こういう場合、殆どのケースでは腐った部分を取り換えて、元の状態に復旧するだけなんですが、それで大丈夫とは到底言えません。

勿論、私たちが今出来る最善の施工をするとなると、外壁全体を剥がして正しい材料と施工で全てやり直すということになりますから、相当の費用が掛かります。ですから、費用やその効果についてお客様と協議をしながら、どこまでのことをやるかを計画しなければなりません。

私は、伸縮性があまりないジョリパットから伸縮性のある塗り壁材に変更することや、サッシ周りの防水処理の仕方を見直すこと、サッシ自体の漏水チェックを行うこと、ここ以外の外壁も検査することは最低限やるべきことのような気がします。

<関連記事>: 外壁(外装)材の直貼りは、リスクが高い (1) (2013年8月31日)
<関連記事>: ジョリパット外壁のクラック (2016年7月31日)
<関連記事>: モルタル直貼りのジョリパット塗り壁 (2023年4月4日)

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。

窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てれば幸いです。

※ 「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。古い日付の記事は、内容や価格が更新されている場合があります。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。

| カテゴリー: メンテナンス   タグ: , , , , ,   この投稿のパーマリンク

コメントは受け付けていません。