ここ名古屋でも結構な雨が降りましたが、岐阜や西日本の各地では恐ろしい程の大雨が降ったとのこと。豪雨被害に遭われた皆さんには、心よりお見舞い申し上げます。
これからは、強烈に強いスーパー台風や竜巻なんてものも頻繁に日本へやってくると思いますから、今までの対応では用をなさない状況になるかも知れませんね。
そういう強烈な風雨が襲ってきた時、一番気になるのが雨漏れです。
殆どの皆さんは、雨漏れと聞くと屋根からの漏水とお考えになるかも知れませんが、雨漏れは屋根ばかりではありません。
外壁のコンクリート・サイディングのジョイント(つなぎ目)やレンガ・タイル壁のクラック、塗り壁材の割れや剥がれ、サッシの周囲の隙間、屋根の軒のつなぎ目やバルコニーの床といった場所も雨漏れを警戒すべきところとなります。
写真は、先日見かけた輸入住宅の外壁です。外壁サイディングのジョイントが、丁度サッシの両端に来るように張られています。サイディングのつなぎ目は、地震や気温差で外壁が動いてしまうような場合に一番割れが出やすい場所です。
また、サッシの周囲も構造体の防水シートがカットされる位置でもありますから、漏水時の弱点となりやすい場所でもあります。つまり、この写真の家は、弱点がいくつか重なってしまっていると言えるかも知れません。
また、サイディングの荷(重量)が窓に掛かってしまったせいか、窓上の白いモール材(コンクリート製)にもクラックが入っています。こうしたクラックから入った雨がサッシを伝って、室内に雨が侵入するケースも多いのです。
アルミクラッドのような木製の輸入サッシが腐ったというトラブルもありますが、サッシ自体の問題の他にその周囲の施工に問題があるケースも後を絶ちません。
そして、モールの上枠の張り方がいけません。赤く囲んだような形で上枠を張るべきですが、モール同士のつなぎ目が垂直方向に入っています。神社の鳥居のように、両サイドのモールの上に載せる形で上枠のモールを張るのが、雨漏れリスクを少しでも軽減出来る張り方です。
実際、このおうちに雨漏れがあるかどうかは分かりませんが、下地の防水施工の良し悪しによっては、外壁を張り直すなどの大掛かりな工事が必要になりますから、定期的なチェック・補修が必要です。どうぞ、皆さんも大雨には十分ご注意下さいませ。
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