知立市のお客様から輸入サッシの引き違い窓から雨漏れするので、見に来て欲しいという連絡を頂きました。
丁度その日は強い雨が降っていて、私も一日会社でしごとをするだけという状況でしたから、その日の午後にお伺いすることにしました。
問題の窓を見てみると確かに建具のフレームなどは輸入のものを使っているように思いましたが、網戸の感じやサッシをロックするクレセントの形状、左右の建具の両方共が可動する点などは、国産のものの感じがします。
お客様はこの家を築7年くらいの時に買われたそうで、その前かその時かに窓を業者の方がいろいろ触ったということでした。
国産のサッシでもそうですが、通常サッシの窓フレームは、室内側にくる建具の内側にまで存在するものなんですが、ここの窓は写真のように室内側にくる建具用の引き戸レールのところまでしかありません。つまり、引き戸レールを境にして、樹脂の窓枠と木製の窓枠に分かれているという構造なんです。
引き戸の場合、レールの上を戸車が載って窓を開閉するので、レールと建具との間にはある程度の隙間がなければなりません。ですから、吹き上がるような強い雨風の際には、雨がレールを越えて室内側に入ってきます。
写真で言う網戸レールのところまで樹脂製の窓枠となっていれば、窓から雨漏れすることはあまりないでしょうが、この状態ではサッシから雨漏れするのは当然です。
構造的に雨漏れを防止出来ませんから、この建具の外側に隙間を埋めるモール材を取り付けて、風の勢いを弱めたり、入ってくる水の量を減らしたりする対策を取りました。
サッシのペアガラスも内部結露を起しているようですから、近いうちにガラスの交換やサッシの防水処理をするようご提案をさせて頂き、今回の調査を終了しました。
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