ついこの間まで寒さで震えていた状態でしたが、ここ1週間初夏のような暑さで、桜の方も散り始めていますね。
寒かった時期は窓を開けるなんて考えてもみなかったと思いますが、こういう爽やかな季節になっても全然窓を開けようともしないおうちがたくさんある気がします。
高気密・高断熱の住宅が多くなって、室内の換気も熱交換型の24時間換気システムが作動していますから、窓をわざわざ開けて外の臭いや花粉を含んだ外気を室内に入れる必要はないかも知れません。
でも、それって本当にいいことなのでしょうか?無菌状態の温室栽培みたいなものでしょうから、外部環境に順応する能力を低下させますし、潔癖症や引きこもりなど精神的な問題をも引き起こすかも知れません。
窓の開閉をしないことは、輸入のサッシにとってもいいことではありません。サッシが閉まったままだと、窓枠と建具(障子)が常に接した状態となりますから、そこに雨水が滞留してジクジクした環境を作り出します。
そういう環境に弱いのが、アルミクラッドに代表される木製サッシ。アルミで覆われているのは外部の目に見える表面だけで、建具の奥まった部分は木が露出した状態ですから、そこに水が付いたままになれば、結露による劣化や腐れが生じるのです。
樹脂サッシにしても、塩化ビニール製の気密パッキン材であるウェザーストリップが窓枠と接したままになっていれば、塩ビが溶けてお互いにくっついてしまうのです。
そんな状態でたまに窓を開けたりすれば、ウェザーストリップは引きちぎれて、気密材の役に立たなくなるなんてことになります。輸入サッシに限らず、窓を定期的に開けることは人の健康や窓の維持管理には大切なことです。
雨の翌日や天気のいい日には、是非窓を開けて下さい。そうして、空気を入れ替えると共に、余分な水分を飛ばしサッシを適度に乾燥させるように心掛けて下さい。その際、窓枠のゴミや砂も取り除くようにしたいものです。
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