4月から外装のリフォーム・メンテナンスに入らせて頂く長久手市の輸入住宅。
14年程前に増築されてから外装のメンテナンスを初めて行うという状況ですから、今出来ることをいろいろやろうと考えております。
外壁については然程傷みはないようですが、屋根関係や外装の人造石(カルチャード・ストーン)については、メンテナンスをしっかりしなければいけません。
屋根はコンクリートを成型したものに防水塗装を施した、いわゆるスレート瓦です。立地環境にも拠りますが、カラーベスト・コロニアルに代表されるこのような材料は10~13年くらいで塗装の塗り替えが必要になります。
表面塗装の色落ちだけであればいいのですが、塗装自体の防水性能も失われていますから、放置すればコンクリート自体に雨が染みて割れたり欠けたりしやすくなります。
また、寄棟にしてある部分の屋根鈑金は、通常ガルバリウム鋼板という耐久性の高い金属材で出来ています。こうした材料は20年くらいは平気だと言われていますが、ご覧の通りブラウン色が白くなってきています。
やはり、オゾン層の破壊の影響が少なからず日本にもあるのかも知れませんね。こういう場合、屋根材を塗る塗料で鈑金部分も一緒に塗ってしまうというやり方の塗装業者が殆どですが、ちゃんと施工するなら別々の塗料を使って塗るのがいいでしょうね。
手間や時間は余分に掛かりますが、適材適所で耐久性は絶対に違うはずです。(価格を安くするなら、こうしたことで手を抜くのです)当然、長年の汚れも酷いですから、念入りに洗いを掛けることも忘れてはいけません。
塩ビ製の雨樋は、やはり劣化によって変色しています。ウレタン塗装をすればちゃんと元通りになりますが、もっと家を長持ちさせたいということで、今回は焼付け塗装を施したアルミの雨樋に交換することとなりました。
私たちが使う雨樋は、目に触れる外側だけでなく、水が溜まる樋の内側部分も塗装を施していますから、耐久性は格段に上がります。勿論、塗装は塗装ですから、そのうち塗り直しは必要ですが、アルミ自体は塩ビのように劣化するリスクは少ないと言えます。
あと、カルチャード・ストーンと窯業系のタイルですが、こちらは洗いを掛けた上でタイル・コンクリート専用のクリア塗装を施す予定です。カルチャード・ストーンは新築時に何も防水処理をしていないのが一般的ですから、雨が染みてそのうち劣化が進みます。
また、窯業系タイルは割れが出ない限りタイル自体には防水の問題は起こりませんが、目地は薄いモルタルですから防水塗装を全体にしておくと雨漏れのリスクは軽減出来ます。
こうした様々なメンテナンスを行う訳ですが、これだけやれば絶対大丈夫などということはありません。所詮、人間の浅知恵です。施工後もお客様と一緒に注意深く家を見守っていくことの方が大切だと思います。
あと、メンテナンスだけでは芸がありません。色でもデザインでもいいですから、何か一つ楽しいことを加えて下さいね。
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