愛知県大府市N邸の外壁レンガ積みは、ようやく3分の1程が終わりました。このおうちは、外壁面積が結構ありますので、レンガの量も通常の1.5倍の14,000個が必要です。
レンガを積むには、モルタルを練って目地にします。また、窓やドア、ガレージなどの開口部や外壁の角などでは、レンガを適当な大きさに切って施工するので、家の周りはモルタルやカットしたレンガの端材が散乱します。ですから、時々現場の掃除をしてやらないと、最後の片付けが大変なことになってしまいます。
勿論、現場スタッフだけでは掃除をするのに時間が掛かってしまいますので、社員総出で現場掃除をするのです。それは、社長と言えども例外ではありません。私も軽作業が出来る服装で出掛けました。
掃除というものは、やってもやってもきりがないものですから、全体を万遍なくやるのでなく、部分的でもいいからそこに集中してきれいにするのがコツなんです。家と敷地境界とにスペースがなく、狭い場所での作業が大変な場合もありますので、そういう場合は余計に一点集中が効率的になるものです。
こういう面倒で地道な作業は、今の住宅メーカーはやりたがらないでしょうね。私たちが目指す「手間・暇・時間の掛かる家づくり」は、こうしたことなのです。
ところで、今回この現場で施工しているレンガは、日本初登場のオレンジ系の赤レンガ Hanson社製「Old Markham」です。優しい色合いは、白い窓にもマッチしていますので、家を囲んでいる養生ネットが外れるのが楽しみですね。