ホームメイドでは、屋根材に北米のアスファルト・シングルというものを使っています。これは、主材のアスファルトの中にグラスファイバーが練り込んであって、軽くて柔軟性に富んでいます。
また、屋根材の色は、表面にまぶした天然石の粒の色ですので、カラーベストのような塗装した国産の屋根材と違い、色落ちがありません。だから、その保証期間は30~40年もあるのです。ただ、この屋根材は、柔らかいが故に、従来のものでは屋根の外部通気を取るのは難しいという問題がありました。
それを解決したのが、高密度ポリプロピレンをクシャクシャの網のようにしてシート状にしたこの材料です。このシートは、高さが一定で、尚且つ人が載っても通気スペースがつぶれないだけの強度を持っています。これによって、屋根裏を部屋として利用する際、通気層で屋根からの熱を遮断することが可能となります。
また、この下に敷いてある白いシートは、空気を通すが分子の大きな水は通さないという特殊な防水シートなんです。ですから、室内の湿気が屋根合板を抜けて上がってきても、それをこの外部通気層で放出することが可能となりました。
他の住宅メーカーは、屋根合板の上に直接アスファルトで出来た防水シート(アスファルト・ルーフィング)を張っているので、防水シートと屋根合板との間で結露を起してしまい、合板や構造体が湿気や水分でカビたり、劣化したりするという問題を解決できていないのです。
そして、屋根の内側にも断熱材を施工します。これによって、屋根の二重断熱を実現します。ホームメイドでは、屋根の内側に吸放湿性のあるセルロースや羊毛の断熱材を使用して、そこに室内の湿気を吸着させます。それを屋根内部にも作ってある通気スペースから放出するという内通気工法も取っていますので、この外断熱・外通気工法を採用しなくても屋根合板を傷めることはありません。
よって、屋根裏を部屋として利用しないおうちでは、予算を抑える為にも外断熱・外通気までやる必要はないと思っています。ものには、加減というものがありますから。ただ、高耐久は、自然の摂理と妥協を許さない工夫や施工によって成り立つということをご理解下さい。高い買い物である家づくりに、ローコスト主義を持ち込むなんてナンセンスなのです。
手間・暇・時間を掛けた高品質とローコストが両立しないのは、お分かりですよね。でも、私たちは、出来るだけお値打ちに施工出来るように努めます。それこそ、ホームメイドを信頼して頂いたお客様への良心というものです。
こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。
<関連記事>: 屋根裏及び屋根裏部屋の結露対策(1) (2007年9月1日)
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