アルミクラッドの木製サッシの木部が腐るという例は、よくあります。
私共もたくさんの木製サッシを修理してきました。
最も多いのは、開閉する建具(障子)の木枠が腐るというトラブル。
腐っている木の部分を新しい木に交換して、ペアガラスや屋外側のアルミ板といった部分をそのまま使用するというやり方もありますが、構造的に木が腐りやすい窓である場合は、将来的に同じトラブルが繰り返される恐れがありますから注意が必要です。
ですから、多くの輸入木製サッシ・メーカーでは、建具そのものを新しいものに全て交換してしまうという方法を推奨しています。
この場合、建具を交換するだけですから、建物と一体となっているサッシ枠の方はそのまま使えます。その為、外装のサイディングやタイル、内装のケーシングやビニールクロスにまで手直しを広げる必要はありません。
ただ、写真のマーヴィン(Marvin)社製グライダー(引き違い窓)のようにサッシ枠側の木に腐食がみられる場合は、少々ややこしい話になってしまいます。
写真を見る限り、腐敗してボロボロになっているという感じではなく、木枠の原形を保っていますから、もしかしたら木の内部にまで腐食が進んでいないのかも知れません。
万一そうではなく、黒くなった部分を軽く指で押して、指が木の中に入り込んでいくような感じであれば、木枠自体の交換か部分的な枠補修をする必要があります。
木枠を交換するとなると、先程お話しした通り、サッシの周囲を内外に亘って触る必要が出てきますので、費用も高額になる可能性が高くなります。
ただ、今までの話は単純に悪くなった部分を修理して新しくするというだけで、そうなった原因そのものには言及していません。原因を追究して、根本的な部分から全て修正するとなると、更に費用も時間も掛かってくることを覚悟しなければなりません。
そうならない為には、常に家をチェックして変な部分を見付けたら、早急に輸入サッシの専門家に修復の相談をすることが大切です。
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