こちらは、ミルガード(Milgard)社製シングルハング・サッシの交換用窓ガラス。
ガラスが割れてしまったり、内部結露で錆びたり曇ったりして、ガラスの交換を余儀なくされた輸入サッシも多いと思いますが、どこにどのようにお願いしたらいいのか分からないという人もいらっしゃると思います。
一番確実なのは、窓を製造した北米のサッシ・メーカーにお願いして交換用のガラスや建具(障子)を作り直してもらうことですが、メーカーが不明だったり日本から撤退してしまったりしたような場合は、本当に困ります。
ミルガードも同様で、国内でのアフターサービスは期待出来ません。そこで、サッシの一部を外す形でペアガラス全体の正確な寸法を計測し、国内でガラスの製作が可能かどうか、北米でどこかの会社に製作をお願いすべきかどうかを検証しました。
ガラスの厚みや飾り格子(グリル)のデザインを考えた結果、同じサイズで北米のメーカーに作ってもらうことがベターという結論に至りました。
多少格子の入り方が変わるかも知れませんが、上げ下げ窓の上下の建具の両方のガラスを調達すれば、おかしくなることはありません。
ただ、国産しか扱ったことのないサッシ屋さんや素人のお客様ではサッシの構造が分からないので、ガラスの計測をすることは不可能に近いのが問題です。
輸入サッシによっては、私たちでも屋外に足場を立ててもらわないと採寸や交換作業が難しい場合もあるのです。それでもペアガラスの交換は不可能と考えていらっしゃった皆さんにとっては、何とかなるかも知れないと思って頂ける気がします。
輸入住宅のメンテナンスをお願い出来るビルダーが少なくなってきていますが、出張交通費等のご負担をして頂けるのであれば、ちゃんと直るかも知れませんよ。
但し、サッシが特殊な場合もあるでしょうから、製作可否の判断は現地調査後となりますから、その点は予めご諒解下さいませ。
<関連記事>: こうなったら、ガラス交換しかありません (2017年9月24日)
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