これは、とあるお客様の輸入住宅(2x4構造)の外壁です。
普通は平らな面であるはずの外壁が、ウネウネ波打っているように見えませんか?
そうなんです、コンクリート製のパネル・サイディングが何故か押し合っているような状況なんです。
こうなってしまうと外壁のつなぎ目が割れてきたり、押されたパネルが逃げ場を失って外側に押し出されたり、欠けたりしてきます。
そうなれば、当然外壁の防水性や強度が失われてしまいますから、外壁を修復する必要に迫られますが、単に表面的な補修をするだけでは何ら問題解決にはなりません。
つまり、対処療法では、また同じことが将来起きてしまうのです。何故こうなったかは、表からは見えません。お金や手間は掛かりますが、一旦外壁材を外して中がどのように施工されているかをチェックする必要があると思います。
はっきりした原因は中を開けるまで分かりませんが、外部通気層を設ける為の胴縁材の留め方が悪かったり、その位置や数量、間隔が少なかったりしている可能性も捨てきれません。
また、パネル・サイディングのつなぎ目に設ける遊びが少なくて壁材が動いた際に逃げ場が全くなかったということも考えられます。勿論、釘やビスの長さや強度、打ち込む位置や下地材の状態も気になる処です。
こうした外壁のうねりは、通常は起こらないものですが、何らかの問題が単独又は複合的に作用して、不具合を発生させているはずです。多分こうだろうという予断を持たずに調査を行い、正しい復旧修理を行わなければなりません。
こういう状況に目を瞑って、単純に外壁の塗り直しをするだけというのは、一番やってはいけないメンテナンス(補修)工事です。
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