ロジェール製オーブンレンジのゴトク修理

ロジェール製オーブンレンジのゴトク修理

修理したロジェールのゴトク

先日、ゴトクの爪が欠損したという記事を書かせて頂きましたが、その修理が写真のように完了しました。

多少ゴトクに油汚れがこびり付いていますが、欠損箇所は見事に修理が出来ました。(欠損部品をお客様が大切に保管しておられたのが、功を奏しました)

また、ゴトクの歪みも完全とまではいきませんが、随分いい状態になるまで修正出来たような気がします。

レンジのゴトクは殆どが鋳物で出来ていますから、鉄そのもので出来た製品よりも溶接は難しくなりますし、また欠けてしまうという恐れもないとは言えません。

また、堅い鋳物ですから、歪みの修正も限界はあるのが現実です。(あまり力を掛け過ぎると割れてしまうかも知れませんし、熱を入れて修正するとまた別の場所が歪んでくるのです)ですから、いい塩梅を確認しながら、ベターなところまで持っていくことが大切です。

それにしても、輸入住宅ビルダーが、ロジェールのオーブンレンジまで修理を手掛けるというのは、余程暇なんだろうなと思われるかも知れませんね。

でも、壊れたら捨てて買い換えるという文化よりも、直し直ししながら大切に長く使い続けるという考え方は素敵だと思いますよ。だって、国産の製品だったら、もうとっくに新しいレンジに交換されているでしょうからね。

フランスのロジェールのものは、それだけ日本に愛好家がたくさんいらっしゃるということでしょうか。

<関連記事>: 交換品がないなら、直すしかない? (2017年10月18日)

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