何故ゼロにしないのか?

何故ゼロにしないのか?

シックハウス原因物質改訂

シックハウス症候群の発症を防ぐ為に以前制定された、室内濃度指針値が改訂になるらしい。

建築基準法で制限しているのは、クロルピリホスとホルムアルデヒドだけなんだけれど、厚生労働省のガイドラインではトルエン、キシレン、パラジクロロベンゼン、スチレンなどの揮発性有機化合物(VOC)について、室内濃度指針値を決めて制限するように求めている。

ただ、これはあくまで指針値であって、何某かの強制力といったものはないらしいから、日本の化学物質に対する取り組みは遅れていると言っても過言ではない。

そんな状況を少しでも改善する為か、それとも内装材の製造メーカーや住宅メーカーがこれくらいならクリア出来ると申し出た為か、今回この指針値の一部を低減したり新たな物質を付け加えたりした。

でもさぁ~、何でそういう危険な物質を一切使わないとしないのだろうか。そこには、国内産業を守るという趣旨があるのだろうが、ゼロにしたらしたで新たな製造方法や産業が生まれるはずだから、反って産業の振興に役立つと思うんだよね。

先日、トランプ大統領が、地球温暖化対策のパリ協定から離脱すると宣言したけど、アメリカのステラなんかは電気自動車で相当伸びているんだから、正しい規制をすればそこに新たな産業が生まれるのであって、悪い状況を野放しにしても何れは淘汰されることになるのは明白ですよね。

まあ、官民協議の上、石橋を叩いて渡るのもいいかも知れませんが、世界よりも先に行くような課題を与えて、メーカーがそれに挑戦していくようにしなければいけないような気がします。

因みに、全て自然素材で家づくりをすれば、こんな指針も何も必要はないんですけどね。そうすれば、変なものを造らなくてもいいのにねぇ・・・。

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