バランサーの糸切れを起したダブルハング

バランサーの糸切れを起したダブルハング

糸切れしたアンダーセンのダブルハング・サッシ

アンダーセン(Andersen)社製ナローライン・シリーズの2連のダブルハング・サッシ。

窓枠や建具枠が細く繊細に出来ているので、そう呼ばれている訳ですが、輸入住宅ブームの頃には本当にたくさん施工されたサッシだと思います。

その頃から20年近く時間が経ってきて、窓のメンテナンスもそろそろ必要になってきたようです。

こちらのサッシは、窓枠の両側に見えるバランサーの吊り糸が切れて、サッシの開閉に支障をきたす状態になったようです。

アンダーセンのダブルハングは、ペラ(Pella)と同様上から吊り糸で建具を持ち上げているという構造ですから、糸(紐)が片側でも切れてしまうと窓の建具が落ちてきてしまいます。つまり、窓を上げようとしても自然と下がってきてしまう状況となります。

こういう場合、吊り糸を内蔵している左右のバランサーを交換することとなる訳ですが、この交換は結構力やコツが必要ですから、一度にたくさん直すことには無理があります。慣れた私たちでも、一日に5ヵ所くらいの窓を直すと腕や手の筋肉がブラブラになってきます。

そうは言っても、お客様の時間的な制約もありますから、出来るだけ一度にやれるように頑張るのですが、家の全部がダブルハングというおうちは一日では到底施工は完了しません。

一般の皆さんもご自身で交換された方もいらっしゃるでしょうが、その苦労はなかなかのものだったと思います。交換すればまた元の通りに動くようになりますから、是非10年毎にバランサーの交換をするようにして下さいね。

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