昨日、ウィンテック(WinTech)社製樹脂サッシのバランサーが不具合を起こした13年前に新築した輸入住宅について記事を書かせて頂きました。
その樹脂サッシ以外にそのおうちに施工されていたノード(Nord)社製アルミクラッド・サッシがこちらです。
写真の建具(障子)は、正常な状態のものなんですが、ピボット・バーと呼ばれるアルミ鋳物で出来た部品が複数割れて使いものにならなくなっていました。
(尚、カナダ ウィルマー(Willmar)社のダブルハングでも同じピボット・バーを使っていますから、同じトラブルがあるみたいです)
ピボット・バーは、窓枠側に仕込まれたバランサーのピボットに差し込んで建具とバランサーを連動させる部品ですから、これが破損すると窓が開けられなくなります。
通常、ピボット・バーにはそれ程大きな力が加わることはありません。ですから、この部品が破損して窓が使えなくなるというトラブルは、あまり聞いたことがないのですが、固い鋳物は衝撃には弱いという性質があります。
ただ、こんなに多くのピボット・バーが破損するという状況は、何等かの製造上の不具合があったのではないかという疑いが生じます。
ただ、もう施工から13年も経っていますから、クレームで代替部品を無償提供頂くことは出来ませんし、施工業者や販売業者の責任を問うことも出来ないでしょう。
今回は、ピボット・バーとコイル・バランサーの全てをアメリカの部品メーカーから調達して、交換が必要なサッシに取り付けます。取り付けなかった部品については、将来の不具合に備えて予備部品として保管頂くようにしたいと思います。
不具合があった都度、いちいち輸入をしていたのでは、輸入経費だけでも結構な金額になりますからね。これから本格的な夏が来ます。適度な通風を確保する為にもサッシのメンテナンスはお早めに!
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