レールが潰れたら、大ごとです

レールが潰れたら、大ごとです

ローウェン社製掃出しサッシ

ローウェン(Loewen)の輸入サッシをお使いのお客様からのご相談です。

幅が2.4mもある大きな掃出しサッシなんですが、ドアの開閉が固くなって開けづらいそうです。

お客様は当初ドアの下側に付いている戸車が悪くなって開け閉めがしづらくなってきたのかと考えられたようですが、100kg近い重さのドアを外してもらって戸車を確認して頂くと、戸車には異常がなかったようです。

で、下側のドア枠にあるレールを見た処、ドアの中央部のレールが上から押しつぶされたような感じで凹んでいたそうです。私共では、あまりレール自体が歪んだり凹んだりしたというトラブルを聞いたことはありませんが、何らかの原因があると思います。

私たちがまず疑ったのは、構造体自体の問題です。窓の両サイドには、「まぐさ受け」と呼ばれる柱材が入っていて、これが上から来る建物の重量を支えて、サッシに上からの無理な力が掛からないようにしています。

ただ、その力が大きいと「まぐさ受け」の下になっている構造を押し潰し、ドアの中央部よりも両サイドが下がった感じになることがあります。つまり、窓の下枠が緩やかにカーブすることがあるんです。これを私たちは「太鼓になる」と呼びます。

また、大開口のところでは、窓上のまぐさがサッシを押し潰すなんてこともよくあります。こうした状況が見受けられる場合、ドアに内蔵されている戸車の高さ調整機能を使って、ドアの高さ位置を変えたりします。

今回お客様はそうした機能を知っていて、今まで何度か調整したことがあるとおっしゃっておられましたので、恐らく高さ調整で解決する問題ではなさそうです。

もしかしたら、レール自体の強度不足で長年の間にレールが潰れてしまったのかも知れません。でも、もしそうならレールが付いているサッシの下枠ごと交換なんてことになりますから、結構大ごとになりますよ。

取り敢えず、もう少し状況を詳しく確認頂いて、もしご近所の業者さんで何とかなるならそこで対処頂いて、ダメなら私共で解決方法を探ってみるつもりです。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。

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