剥がしてみなきゃ、直らない

剥がしてみなきゃ、直らない

磁器タイルの外壁メンテナンス

RC造建物のタイル外壁を直しています。

この部分は、2Fと3Fの間くらいの高さなんですが、1Fの壁のクラックからは白い炭酸カルシウムが吹き出てきていました。

そこで、その上の方の壁タイルに割れがあるのを確認して、そこのタイルを一旦剥がして状況を確認した様子が、この写真。

窯業系のしっかりした磁器タイルですから、剥がすのにも苦労するのですが、モルタル目地だけでなく、やはりコンクリートの構造にも微小な割れが入っていました。

その割れがどこからどこまで入っているのかを確認して、そこにモルタルをしっかり入れて補修しました。あまり考えない業者さんなら、タイルの上の割れだけをコーキング等で埋めてしまうだけでしょうが、それではタイルの下にある割れは直せません。

今回は、新築した時に余っていたタイルが在庫してあったので、こうして張り直しをすることが出来たのですが、古いタイル外壁の場合、同じタイルが今でも生産されているということはまずありません。そういった意味でも、このお客様はきれいに元通りにすることが出来てラッキーだったかも知れません。

その後、張り直したタイルや目地に再度防水塗装を掛けて、漏水試験を行います。それがOKであれば、完了となる訳です。さて、皆さんの輸入住宅では、レンガ・タイルの割れはどうしていますか。もしそのまま放置しているようなら、構造にも雨漏れしているかも知れませんよ。

ちゃんと外壁の手入れもしっかりして、長く愛せる輸入住宅を目指して下さいね。特に、コンクリート製のカルチャード・ブリックは、雨の浸透性もありますから要注意です。その点、本物のレンガ積みはいいですよね。

<関連記事>: レンガ・タイルは、将来メンテナンスが必要になる (2012年9月17日)

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