アルミクラッドの輸入サッシや木製玄関ドアといった屋外用の木部を防水塗装するのに使われるパラペイントのティンバーケア。
国産のものは耐久性や防水性、耐紫外線性という点で、このティンバーケアを超えるような塗料は存在しませんが、色は白か少し黄色みがかったナチュラル・クリア色しかありません。
最近、日本の住宅トレンドは、ナチュラル色からダークブラウンへと変化してきていますから、いくら高性能なティンバーケアでも使えるシーンが限られてしまいます。
そこで今回ナチュラル・クリア色のティンバーケアに着色された水性塗料を混在させて塗装したらどうなるかをテストしてみました。テストパターンは、写真のように4通りです。
一番右は、いつも行うティンバーケアを2回塗ったパターン。黄色味がかった感じがよく出ています。
右から2番目は、着色された水性塗料を2回塗ったパターン。着色の程度が一番濃いので、ダークブラウンの感じが一番よく出ている気がします。
右から3番目は、最初にティンバーケアを塗った後に、着色された水性塗料を塗りました。木部を保護するティンバーケアが木に直接塗られていますから、性能面ではまずまずかも知れません。
ただ、木にある程度染み込むことで着色されるはずですから、ティンバーケアの上に着色塗料を塗っても茶色は薄い感じです。
最後の一番左は、最初に着色された水性塗料を塗った後に、ティンバーケアを塗りました。着色塗料が木に染み込む為色は濃くなります。ただ、ティンバーケアがどの程度木部を防水・保護するのかは露天に曝して観察する必要があります。
このテスト・ピースを屋根のない会社の外に置いて、暫く雨風に曝してみます。さてさて、どんな結果になるか楽しみですね。但し、パラペイントは、他の着色塗料と併用して使うことは推奨している訳でもありませんし、保証をしてもくれません。
あくまで私たちが木部用塗装の実験をしているに過ぎませんから、その点はご注意下さいね。
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