目地を揃えてはいけません

目地を揃えてはいけません

縦目地が揃ったサイディングと窓

そろそろ外壁の塗り替えが必要というお客様のおうちの写真です。

写真ではあまり分かりませんが、外壁を手で触ると指に白い粉が付いてきます。

既に表面の塗装が劣化して、白化現象を起こしています。この状況では、やはりそろそろ塗り直しをしなければなりません。

横張りサイディングのつなぎ目や輸入サッシの周囲に回してあるコンクリート製のモール材の目地なども、防水コーキングが劣化してヒビが入っています。

コーキングは、ある意味消耗品ですから、割れたり切れたりするのは仕方ありませんが、モール材の縦目地がよじれたように切れているのは気になります。

サッシの両サイドは、建物の上からの荷重が掛かりやすい場所でもあります。ですから、この位置にサイディングのつなぎ目をもってくると上から下へ一直線に割れ目が入ってしまう恐れがあります。

その力に耐えられなかったのか、窓上のモール材が釘留めされたところにクラックが入ってしまいました。材料のつなぎ目である目地ラインは、出来るだけ上下を揃えず、上からの荷重を分散させて施工することが、美しい外壁を保つ秘訣だと思います。

また、垂直荷重が窓周りに掛かってくると、サッシが歪んで開閉がしづらくなる原因にもなりますから、注意しなければなりません。

こうしたことは、見積や契約書には書かれていない事柄ですし、住宅メーカーや職人の気遣いの範疇でもあります。これは、ビルダーの規模の大小やブランドが解決することではありません。どこに施工を任せるかは、皆さんの見る目のあるなしに依るかも知れません。

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