先日、洗面スペースのクッション・フロアがカビなどで黒くなっていると書かせて頂いた現場ですが、こちらは同じ1階にある和室。
Pellaの掃出しサッシは、雨漏れからか木部に水染みが生じています。
また、床下のないスラブ床(全面コンクリートの上に床を張った工法)であるが故なのか、窓まわりの木製造作材にも水染みが見受けられます。こういう状況では、木部は常に水分が含まれた状況になりますし、床下は通気をしない暗い地面の中のようになっています。
シロアリは、湿気があって暗く空気が流通しない場所を好みますから、生活するにはまさに絶好の場所なのかも知れません。和室の造作材は、ベイツガで出来ていますから、比較的柔らかく食べやすいのでしょう。いくつも虫食いの小さな穴が明いています。
前にもお話しした通り、全面コンクリートで地面を覆っているスラブ床の基礎では、シロアリの巣を叩く手立てはないと言ってもいいでしょう。もし完全に叩くというなら、床を全て剥がしてコンクリートの下の土をも掘り返さないといけません。でも、それは事実上不可能です。
こうなったら、シロアリの痕跡を見付けたら、そこに防虫剤を吹き付けるといった対処療法をする以外方法はありません。
<関連記事>: クッションフロアを張り替えただけでは直りません (2017年3月13日)
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