施工して12年経つウェイン・ダルトン(Wayne Dalton)社製のガレージドアが、割れてしまったので、修理をお願いしたいというご依頼を頂きました。
埼玉県のお客様ですが、お近くに対応頂けるような業者さんがいらっしゃらないということで、名古屋の私共にわざわざご連絡を頂いたとのことでした。
早速、状況を確認する為に写真をお送り頂いたのですが、スプリングのシステムが特殊なトルクマスターと呼ばれるタイプのガレージドアでした。
このトルクマスターは、ウェイン・ダルトンのみが採用している開閉機構で、日本国内では対応する部品類が存在しない状況です。
10年程度で交換が必要となるスプリング(バネ)ですから、こちらのものもそろそろ交換のタイミングに来ていますし、今後のメンテナンスを考えれば、私たちも在庫を持っている標準的なトーション・スプリングにこの際交換しておくべきだと考えます。
今回破損したガレージドアは、スチール製かファイバーグラス製のもののように見えますが、こうしたものは断熱性や軽量化を考えて、中身にウレタンフォームが入れられています。
ドア表面の薄いスチールやファイバーグラスの面材に覆われている状態ではある程度の強度を発揮しますが、面材が割れたり剥がれたりしてしまうと、極端にその強度が失われてしまいます。
ガレージドアと電動オープナーとを繋げている黒いドア・アームがありますが、このドア・アームがドアにボルト留めされた部分から割れが入っている感じです。
こういう場合、ドアがスムースに上がらない状況の中、無理にオープナーでドアを引き上げようとして、この部分に大きな負荷が掛かってしまったか、もしくはドアがオーバースライドした状況の時に、ドアの中央を押し下げるような力が加わったのが原因と思われます。
このままガレージドアを開閉させて使っていると、ドアがレールから脱落したりして、人や車の上に落ちてくる恐れもありますから、もしこうなったら安全の為に使用を中止して下さい。
今回幸い代替出来るガレージドアがありますから、ドアの交換やシステムの切り換えが可能ですが、絶妙のバランスや力加減で作動するガレージドアですから、こうなる前に定期的な点検や調整を行うよう心掛けましょう。
<関連記事>: ウェイン・ダルトン社製ガレージ・ドアの不具合 (2015年4月29日)
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