岐阜県のお客様からペラ(Pella)社の輸入サッシのいくつかに不具合があるので修理をして欲しいという相談を頂きました。
ペラの窓は、防火規制のある都市部で施工されていることが多いのですが、輸入住宅ブームの際は防火に関係のない地域でも取付けされたんですね。
いくつか不具合のあるサッシのうち、今回はスライディング・パティオドアと呼ばれる掃き出しサッシの不具合を見てみましょう。
ドア(建具)の下枠の木部が、このように黒く変色しています。また、既に木自体が腐ってきているのか、穴が明いているようにも見えます。
ペアガラスに沿って変色している処もありますから、恐らく雨水がガラスと外装のアルミとが接する部分から入り込んで、ペアガラスの下端やアルミ板の内側に内部結露してしまったのでしょうね。ここまでいくと、アルミの外装板も本体から浮いてきているかも知れません。
もう少し早めに雨漏れが分かっていれば、サッシの外装に防水処理を施して補修出来たかも知れませんが、ここまでになってしまうとドアを交換する以外にないように思います。
でも、ここまでになるにはある程度の年月が経っているでしょうから、新築を請け負った住宅メーカーは何をしていたのでしょうか。アフター・メンテナンスで、あまりにも無責任な対応しかしない工務店が多いのは嘆かわしいことです。
また、お客様側も家に異常を感知したら、放置してはいけません。家づくりは、建てたら終わりではありません。新築した後如何に丁寧に修理・メンテナンスをしていくかが、何十年も住む為には最も大切なことであることを忘れないで下さいね。
<関連記事>: ペラ・ウィンドウの掃出しサッシの交換 (2017年11月28日)
輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。
窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
※ この「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。