今、会社の向かいに建つ軽量鉄骨造のアパートの解体が行われています。
2000年に会社をここで立ち上げたのですが、その時には既に建っていましたから、アパートは築20年くらいでしょうか。次は、どんなふうになるか分かりませんが、戸数の多いマンションになるのかも知れませんね。
で、この写真はその解体風景を写したものなんですが、フレームの鉄骨や屋根の垂木や野地板が見えています。
解体する前のアパートの屋根は、塗装の塗り直しが悪かった為、随分塗装が剥げた様子だったのですが、この写真を見る限りでは構造内部に不具合は全く見受けられません。
普通、屋根裏などは室内の湿気が上がって、結露によるカビや染みが野地板に発生したり、鉄骨が錆びたりしているものなんですが、棟に設置された棟換気材が功を奏していた為か、損傷がない状況です。アパートの為か断熱材が天井等にあまり施工されていなかったのも、湿気や水分が滞留しなかった理由かも知れません。
アパート経営は事業ですから、借り手が減ってくれば新しい建物にして、付加価値を上げて再度貸し出すというのは鉄則でしょうが、まだリノベーションさえすれば十分に使えるものを壊してしまうという日本の在り方は、どうもよくない気がします。
欧米では100年近く使い続けるのが一般的ですから、そういう時代に日本もしていかなければいけません。ただ、寿命を延ばす要因として家のデザインをよくしていかなければ、社会や時代に残していきたいと思ってもらえませんね。
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